一夜の出来事とは思えない!!!
書店でこの作品を手に取った時、一夜の出来事と書いてあるのを見て正直な感想としては、ただ話を引き伸ばしてるのではないかとか途中で読み飽きるのではないかと勝手な想像をしていました。
…………大間違いでした💦💦
まさに極限状態の中で繰り広げられる犯人捜し…
次々に化けの皮が剥がれていくメンバーたち…
迫りくるタイムリミット…
一瞬も気を抜けないスリリングな展開は必見!!
是非読んでみて欲しい作品です^_^
あらすじ
舞台は北海道東端の小さな港町。
季節バイトで集まった7人の男女による物語。
ある夜メンバーの一人が海岸で遺体となって発見される。
本来であれば真っ先に警察に通報するのが常識だが何故か複数のメンバーは警察への通報を拒み続ける…
そんな最中、死んだメンバーの所持品から脅迫状が見つかり事態は更に混乱していく…
果たして死の真相とは…
そしてメンバー達が警察への通報を拒む理由とは…
感想※ネタバレあり
ホントに手に汗握る展開で読んでいるコッチまで息苦しくなってきましたね^^;
警察への通報を拒むのだから皆なにかしら訳アリなのだろうとは思って読み始めましたが…まぁ深刻過ぎるくらい各々問題を抱えてましたね…
ただメンバーの過去や置かれた状況を考えると胸が痛んだのも事実です。
個人的には亮の過去が読んでいて一番キツかったですね…
状況は違いますがウチにも要介護の婆ちゃんがいるので一層情景が頭に思い浮かびましたし兄弟間の立場の違いなども読んでいて胃がキュッとなりました…
またシュウに関しては序盤から正直いけ好かない印象しかありませんでしたが最後は自分を変えるために大きな一歩を踏み出しましたね^_^
ラストの『最初に告げるべき言葉を、頭のなかで何度も反芻しながら』という締め括りは様々な感情が込められていて個人的にとても好きです!!
岩井圭也さんの作品は今回初めて読ませて頂きましたが是非他の作品も読んでみようと思いました^_^
コメント